令和3年10月17日(日)牧田支所(トレーニングセンター)にて髙木淳一氏による「クロスロード」ゲームの講習会が開催されました。
本日は、上石津防災士会会員の皆様を中心に社会福祉協議会の職員も加わりまして、20名が参加しました。
「クロスロード」ゲームとは
阪神・淡路大震災で実際に災害対応にあたった職員が感じた災害対応のジレンマをカードゲーム形式化した防災教材です。
《ゲームの進め方》※本日は正規のルールを少し割愛させてもらいながら進めました。
・グループ分けを行う
↓
・ルール説明と「YES」・「NO」のカードをそれぞれに配る
↓【ゲーム開始】
・設問に対して各々がYES・NOを決め、どちらかのカードを見せる
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・各々がYES・NOを選んだ理由を話し合う
↓
・最終的にグループ内で一つの意見をまとめ代表者が発表する
↓
・講師による評価
以上のような流れで、ゲームを進めていきました。
◎設問の一例をご紹介します。
「大きな地震のため、避難所(小学校体育館)に避難しなければならない。しかし家族同然の飼い犬“もも“(ゴールデンレトリバーメス3歳)がいる。」
一緒に避難所に連れていく? YES(連れていく) / NO(置いていく)
さて、あなたならどうしますか? 話し合いではこのような意見が出ました。
YES →「家族同然のペットを置いていくことはできない。「ペットがいることが心の安らぎになる」
NO →「夜中に鳴かれたら困る」「避難所には犬が苦手な人がいるのではないか」
どちらの意見も納得できますね。実際の避難所では先が見えない不安や長期的な避難生活から、少しの音に対しても苛立ってしまうかもしれません。また、衛生的な面から不安に思う人もいます。しかし、逆にペットが心の支えとなり避難生活を乗り越えることができると思う人もいます。
正解はありませんが、災害現場では様々な問題が発生しその時の状況に応じて判断を迫られます。
今回の講習会ではゲームを通じて防災について学ぶことができました。限られた時間の中で数問の設問となりましたが、自分とは異なる意見・価値観への気づきを得ることができました。
少人数でもできるので興味持っていただいた方は【京都大学生活協同公式WEBサイト】にて「クロスロード」ゲームをご購入できます。また、【NHKクロスロード】とご検索いただきますと防災について理解が深まります。
ぜひ、皆さんにも防災について考えるきっかけとなってもらえると嬉しいです。